部会からのメッセージ
本部会は,1984年初代部会長,故田中道一先生をはじめ,諸先生方のご尽力により発足いたしました。
当時は,被服心理学が被服学の新しい分野として,アメリカからわが国へ導入されて間もない頃でした。
被服に対するニーズは実用的な側面から心理的,社会的,審美的な側面,すなわちモノからココロへ移ってきていました。
そこで被服心理学では,被服を社会科学・人文科学の視点から取り扱うことになる被服の心理的,社会的,審美的機能に関する教育,研究をその学問領域として位置づけています。
その後の日本は,バブルの崩壊,経済の低迷,東日本大震災,原発問題と社会の大きな変動の中で,大学も教育の質保証が求められ,課題が山積し,特に被服学全体のおかれている立場は厳しいものがあります。IT化がますます進展する中で,人間不在とも思われるような状況が加速しています。家政学が人のココロを充足する21世紀の真の健康と福祉(well-being)を追求していく中で,被服心理学の重要性は,創立当時のまま多方面で切望されているのを感じます。
被服は全ての人にとって毎日のよりよい人間らしい生活を支える重要なものであり,同時に不易流行の最たるものでもあります。既存の学問体系や社会の常識に固執することなく,常に時代の先を見通す学問として人々の役に立つことを第一と考え,身近な被服を題材に不易流行の被服心理学を究めていきたいと思います。被服心理学に寄せられるこれらの課題に対して,私たちは今後さらに研鑚を積み,教育に研究に積極的にアプローチしていきたいと思います。
このような趣旨にご賛同の方の一人でも多くのご入会をお待ちしています。
(2013.7.8)
役員
令和5年4月1日から令和6年3月31日
令和5年6月19日総会(文書会議)にて承認
役職名 | 氏名 | 勤務先 | 備考 |
部会長 | 辻 幸恵 | 神戸学院大学 | |
副部会長 | 原田妙子 | 名古屋女子大学短期大学部 | |
同 | 内藤章江 | お茶の水女子大学 | |
常任委員 | 石原 久代 | 椙山女学園大学 | |
同 | 内田 直子 | 大妻女子大学 | |
同 | 大枝 近子 | 目白大学 | |
同 | 小田 久美子 | 名古屋女子大学短期大学部 | 会費徴収・会計担当 |
同 | 金井 光代 | 文化学園服飾博物館 | 名簿管理・文書発送担当 |
同 | 十一 玲子 | 神戸女子大学 | |
同 | 庄山 茂子 | 福岡女子大学 | |
同 | 孫 珠煕 | 富山大学 | |
同 | 田村 和子 | 高知大学名誉教授 | |
同 | 羽成 隆司 | 椙山女学園大学 | |
同 | 松岡 依里子 | 国際ファッション専門職大学 | |
同 | 村上 かおり | 広島大学 | HP管理担当 |
監事 | 佐藤 悦子 | 上越教育大学 | |
同 | 藤田 雅夫 | 共立女子大学 |
地区委員
地区 | 氏名 | 勤務先 |
富田 弘美 | 東京家政学院大学 | |
同 | 高橋 美登梨 | 目白大学 |
同 | 武部 繁樹 | 日本郵便株式会社 |
中部地区 | 加藤 千穂 | 椙山女学園大学 |
同 | 福村 愛美 | 岐阜市立女子短期大学 |
関西地区 | 小野寺美和 | 甲南女子大学 |
同 | 谷 明日香 | 大阪樟蔭女子大学 |
中国・四国・九州地区 | 九州産業大学 |
名誉会員
- 家本 修 (大阪経済大学名誉教授)
- 小林 茂雄 (共立女子大学名誉教授)
- 杉田 洋子 (元國學院大學栃木短期大学)
- 高岡 朋子 (北翔大学名誉教授)
- 中川 早苗 (奈良女子大学名誉教授)
- 藤原 康晴 (放送大学客員教授)
- 渡辺 澄子 (三重中京大学名誉教授)